よくある質問

Q. 彼は以前からいびきが激しく、最近は息が止まります。でも本人は眠りで悩んでいることは何もないので、 また今までずっとそうしてきたようですから 心配しすぎかなとも思いますが・・・  指摘してあげたほうが良いのでしょうか

A. 本当にひどい無呼吸症の方でも、自分では気がついておらず、 奥様に指摘されて仕方なく受診されることが多いので、やはり指摘してあげたほうが良いと思います。


Q. 彼は昼間は全く健康で、眠気もなさそうですが、夜間眠っているときに息が止まっていることがあります。それを隣で見ていると、 窒息してそのまま心停止してしまうのではと心配になります。 このようなときに私にできる事はなんでしょうか?

A. 窒息死はまずないと考えて良いと思います。長い人では2分30秒止まる方がおられましたが、決して窒息はされません。 しかし長期的には体に良くない場合がありますから、やはり一度睡眠時無呼吸症が本当にあるのかどうか、あるとすればどの程度なのか、 適切な対処法などにつき明確にしておいた方が良いと思います。一晩の検査で決着はつくと思います。軽症であれば、極力横向きに寝てもらうこと、 肥満を避けることなどが対策になります。しかしそのような簡単な対策でも、やはり正確な診断をうけてそれに努めるのと、 そうでないのとでは違います。よくあるのは、若いときはただイビキををかくだけだったのが、結婚して体重が増えてから、 息が止まるのが激しくなり、昼間も眠くなってくるケースです。ぜひ受診をお勧めします。


Q. 6歳の息子のいびきが気になります。前から夜寝ている時いびきをかいてましたが、最近はひどくなってきてる様な感じです。 風邪をひいているわけでもないのに、呼吸しにくそうに寝ています。

A. 子供のイビキは少し専門外なので的確にお答えすることは難しいのですが、息を吸うときに胸が凹むような場合はかなり呼吸の妨げが大きいので、 病的なものである可能性が大きいと思われます。また特に激しいイビキ、性状がめまぐるしく変化するイビキも病的な可能性があります。 いずれにせよ、子供のイビキは耳鼻科的な病気(アデノイド・扁桃腺の肥大、鼻詰まり)が関係しているケースが多いので、 まず耳鼻科で診察を受けられてください。


Q. 睡眠時無呼吸で鼻CPAP療法を勧められています。肥満が原因と言われていますが、 減量はどのようにしたら良いのでしょうか

A. 食事については、色々な工夫があるかとは思いますが、私共は基本的な考え方で、 結局は全体のカロリーが最も重要と考えております。 私共の病院では、 一般的には標準体重(身長m×身長m×22)×25で計算されるカロリーを、1日の摂取カロリーの標準とし、あとは運動を重視しています。 運動で消費されるエネルギーは多くはないのですが、カロリー制限による基礎代謝の低下を防止し、 内臓脂肪を減らすなどの効果を期待しています。私共の病院で、体重減量に関してうまく行っている患者さんは、 運動を生活に組み込んでおられる方が多いようです。具体的には、ウォーキングなどの持久的な運動を1日1時間程度 されている方がうまく行っています。通勤などを利用できれば最も望ましいと思います。ただ、睡眠時無呼吸の症状が強いときは、 運動をすることも困難ですので、CPAPでまず症状を取り、その上で運動を地道に続けて、 CPAPからの離脱を目指すことが最良の道と考えます。


Q.レーザー治療は効果があるでしょうか?

A.レーザー治療が有効かどうかは、もちろん個人個人で違います。 重症の無呼吸を伴っている場合はレーザー治療が有効でない場合が多く、また安易な治療は危険さえ伴いますので、 レーザ治療については睡眠時無呼吸を専門的に扱っている耳鼻科で相談されることが必要です。


Q. 23歳の未婚女性です。小さいときからいびきがあり、家族以外とは旅行にもいけず困っています。 肥満はなく、耳鼻科でも特に異常はないと言われました。大変悩んでいます。治す方法はないのでしょうか

A.女性の場合は無呼吸がなくても、イビキそのものが本当に深刻なケースがあります。治す方法はあると思います。 ただ1つの問題点は本当にうるさいイビキかどうか?です。女性で、”イビキがうるさい”と友人に言われ、受診され、 客観的に測定したところ、そうでもなかったケースが何人かありました。ただあなたの場合は、小さいころから家族に言われていたとすると、 本当にうるさい可能性は大きいと思います。治療方法としては、肥満が無く、耳鼻科的異常が無く、無呼吸も無いとすると、
1)マウスピース(口腔内装置)
2)耳鼻科的手術(レーザを用いた咽頭形成術など)
が、可能性としては考えられます。
1)は当然ながら、毎晩使用する必要があり、使用をやめると効果も無くなることが問題です。
2)はイビキの手術をされている耳鼻科で診察を受け適応かどうかを判断してもらう必要があります。


Q.睡眠時無呼吸でCPAPを使用していますが、自覚症状は使用前と殆ど変りがありません。 CPAP療法は私には合わないのでしょうか?

A..CPAPは最も確実な方法ですので、それで効果が無いことはあまりありません。考えられることとしては、
1) CPAPが有効に働いていないこと
2)使用時間の不足
3)効果はあるが、もともと自覚症状が乏しく、そのため実感がない
などです。最近のCPAP機は無呼吸・低呼吸やイビキなどがどの程度残っているかのデータが出ますので、それを確認してもらうことが まず必要です。また眠気については、4時間で有効な人もあれば、7時間以上使用してようやく効果が感じられる場合もあります。また CPAPを開始してもすぐには眠気がとれず、1か月以上たってようやく効果を実感される場合もあります。長く続けられている場合で、 CPAPデータ上も有効とされている場合は、まずは睡眠時間をふやすことをされてみてください。途中どうしても外してしまう場合は、圧の設定の 問題や、マスクがフィットしていない、鼻閉など様々な要因がありますので、担当医によく相談されてください。3)については、酸素が 頻繁に下がる重症の無呼吸症の場合は、効果が自覚できなくても、脳・心血管疾患の防止という面もあることが重要と思います。


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