いびき・無呼吸の治療

肥満の改善

肥満がある無呼吸の方のすべてが体重減量により無呼吸から解放されるわけではありません。よくなってCPAP療法を中止できる方もありますが、 標準体重まで減量したけれども無呼吸がそれほど改善せず引き続きCPAPが必要な方も少なくありません。

しかし、体重減量には下記のような様々な効果があります。   

米国で行われた、肥満の無呼吸患者での研究(N Engl J Med 2014;370:2265-75)では、肥満(BMI 30 以上)の 睡眠時無呼吸の患者を、CPAPのみ実施群、体重減量のみ群、両方の治療を合わせて行う群に振り分けて実施すると、 約半年後、全身性炎症とインスリン感受性(動脈硬化に関連)はCPAP単独では改善せず、 体重減量単独または減量とCPAPの併用群で改善すること、 血圧はCPAP単独でも、体重減量単独でも改善するが、両方を併用するとより大きく低下するという結果でした。つまり、肥満がある無呼吸症の方は、 健康増進の意味では、CPAPのみでは不十分で体重減量を目指すべきであることを示しています。



減量療法の方法については、いびきと肥満をご参照下さい。


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