1. 積極的適応:
小児でアデノイド・口蓋扁桃肥大があって、閉塞性睡眠時無呼吸が中等症以上の場合は、
それらを取り去る手術が重要な治療法となります。
また成人でも扁桃腺(口蓋扁桃)が非常に大きい(左右の扁桃腺がひっつくくらい)場合は、
手術により顕著に改善することが多く、第一選択の治療法になります。
2.二次的適応:
成人で扁桃肥大がない場合は、重症の無呼吸症ではCPAPが第一選択の治療法であり、また中等症以下ではCPAP
(日本ではAHIが20以上)またはマウスピースが一般的治療です。しかし、これらの治療が不快感などのため適用できない例で、
治療が必要な場合に手術が選択肢にあがります。
手術には耳鼻科での咽頭形成術や、口腔外科での顎の手術(下顎骨を伸長させる手術など)があります。
咽頭形成術は有効率が必ずしも高くないことが難点で、また、顎の手術は術後の疼痛や治療期間が長くかかることなどが難点と思われます。